WBCとジョジョ7部のアニメを見るために3月にNetflixに入りました。そこで、1月末くらいから話題になっている『超かぐや姫!』を今頃になって見ました。『超かぐや姫!』が始まった時、友達に激推しされましたが、当時はNetflixに入っていなかったので、あまり見るまでの心のハードルが少しあり、見ていませんでしたが、その時見ていれば流行の前列に入れたのでもったいないことをしたなと思いました。
『超かぐや姫!』とは
『超かぐや姫!』は、日本最古の物語として知られる「竹取物語」の要素と、バーチャル空間・配信・音楽ライブの要素を組み合わせたアニメ映画です。監督は山下清悟さん、制作はスタジオコロリドとスタジオクロマト。劇中音楽にも複数のクリエイターが関わっていて、作品全体として“音”と“映像”の見せ方にかなり力が入っているように感じました。
昔話ベースの作品というと、どうしても古典の再解釈に寄り切るイメージもありますが、本作はそこに閉じていないです。かぐや姫という誰もが知っているモチーフを使いながら、配信文化や仮想空間のきらびやかさ、現代の孤独や居場所探しみたいな感覚も混ぜ込んでいて、思った以上に“今の作品”として見ることができます。
良かったところ
作画が綺麗で、見ているだけで満足感がある!
単純に作画が綺麗なこと。すごくメタ的な話ですが、とてもお金をかけているんだろうなとおもいました。ただ単に作画がよいだけではなく、演出がよかったためぼーっと眺めているだけでも楽しめるくらいの作画でした!
公式にも仮想空間「ツクヨミ」やライブ演出が大きな魅力として打ち出されているけれど、実際に見てみると納得で、現実側と仮想空間側の見せ方にしっかり差があり、素人目線ですが、作品全体の画面づくりがかなり丁寧だと思いました。
キラキラした画面はもちろん華やかで目を引くのだけど、ただ派手なだけではなく、感情が乗る瞬間の表情や空気感もきちんと印象に残り、ライブシーンの高揚感と、少し静かな場面の余韻の落差が効いていたように思う。
個人的には、こういう“画面そのものの説得力”がある作品は、それだけで見続けられる強さがあると思っています。ストーリーがどう進むか気になるのはもちろんだけど、「次はどんな絵を見せてくれるんだろう」という期待で引っ張ってくれるタイプの作品だった。
音楽アニメーションとしての魅力を支えているのは、やっぱりこの映像の強さだと感じました。
元ネタ、小ネタが細かく散りばめられていて気付くと嬉しい!
次にかぐや姫をもとにしているだけあって、竹取物語オマージュの小ネタが多くあったところです。私は過去に赤坂アカ先生の『かぐや様は告らせたい』が連載していたときに、『竹取物語』について調べて、元ネタを確認していたことがあったので、今回『超かぐや姫!』では初めての視聴で、竹取物語要素をさまざまなところで気づくことができたので嬉しかったです。
特にかぐやへの求婚相手をいろはが倒すシーンではハンドルネームが出る前から『竹取物語』の求婚者がでる前から来そうと思っていたので、ハンドルネームを読むために画面を止めて確認しました。しっかりと求婚者たちの名前をもじったハンドルネームので、見つけられて嬉しかったです。
また、視聴後に調べていたところ、ヤチヨは『浦島太郎』の乙姫モチーフだったり、私は無知のため知らない話でしたが、『玉水物語』という古典もモチーフとして取り入れられているらしいです。
これらのように、しっかりと小ネタとして古典作品を取り入れてくれると、いろんなことを学ぶことで楽しみ方を増やすことができるので、知識・教養は人生を豊かにするものだと感じることができました!
2週目を見るとセリフの感じ方が変わる
そして個人的に一番好きだったのが、2周目の見え方がかなり変わるところです。
1回目はまず世界観やキャラクター、展開を追うので精一杯なところがあります。しかし、結末まで知ったうえで見返すと、「あの時のあの台詞ってそういうことだったのか」「このシーンって最初からちゃんと意味があったんだ」と、受け取り方が変わる場面が増えます。
この“見返した時の気づき”がある作品は、リピートしたくなるため、Netflixで配信してくれて助かりました。個人的に映画館のみだと2回目を見るハードルが少し上がるので、すぐに2回目をみることができるNetflix映画でよかったです!
特に『超かぐや姫!』は、派手なビジュアルや音楽の気持ちよさで前に進める作品だからこそ、初見では見落としてしまう情報もあると思います。そこが2周目で補完されて、「思っていたよりずっと丁寧に作られていたんだな」と感じることができました。
ただ楽しいだけの作品では終わらず、見返すことでキャラクターの心中がわかり、深みが増していくのがよかったです。
こんな人におすすめ
『超かぐや姫!』は、音楽やライブシーンのあるアニメが好きな人、作画や画面の美しさを重視して作品を見る人に向いています。
また、昔話モチーフのアレンジ作品が好きで知識がある人にはかなり相性がいいと思います。
逆に、SFや古典のよくあるその設定おかしいだろとなるような作品(例:『桃太郎』などの異常出生譚)が苦手な人、だと少し勢いに置いていかれる場面はあるかもしれないです。
ですが、個人的に偏見なく楽しもうと思って作品を見ることができる人は誰でも楽しめると思います。
最後に
今更ながら見た『超かぐや姫!』は、思っていた以上に“見てよかった”と思える作品でした!
良かったところには入れなかったのですが、作中ライブででてきたボカロ曲も好きな曲だったので、嬉しかったです。


コメント