『Unheard ―罪の代弁―』耳で真実を読み解く、新感覚の推理体験

ゲーム

 このゲームは、音を聞いて事件の真相を推理するという少し珍しいタイプの作品です。
 プレイヤーは映像のない音声ログを聞き、登場人物の会話や行動音だけを手がかりに、事件の裏側へと近づいていきます。

物語の舞台は「録音された過去」

 プレイヤーは、過去に録音された音声データを解析する役割を担います。

  • 誰がどこで話しているのか
  • そのとき何が起きていたのか

画面は見取り図のようなマップだけ。
そこに点在する部屋を移動しながら音声を追い、会話を聞き分け、人物同士の関係や出来事をつなぎ合わせていくスタイルで進んでいきます。

ゲーム性の肝は「聞く・巻き戻す・組み立てる」

 『Unheard ―罪の代弁―』の面白さは、ただ聞くだけでは終わらないところ。

  • 会話を最初から聞き直す
  • 別の登場人物を追いかける
  • 同じ時間帯に別の場所で何が起きていたのかを照らし合わせる

こうしてバラバラの音声情報を一本の物語に再構築していく作業が、楽しく、推理がハマった瞬間、「そういうことか!」と脳内で線がつながる快感は格別です。

難しすぎない。でも油断はできない絶妙なバランス

 パズル要素はありますが、理不尽な難易度ではありません。
音声がはっきりしているので、集中して聞けばヒントは必ず拾える作りになっています。

しかし、

  • 言い回しの微妙なニュアンス
  • その場の空気感
  • 人物の心境の揺れ

こうした言葉の奥まで読み解く必要があり、
プレイヤー自身の想像力と洞察力が自然と試される構造になっているのが魅力です。

【ネタバレあり】ラストの事件について

ラストの事件についての感想のため未プレイの方は開かず先に進んでください!

 最後の事件のタグ付けの名前を見た瞬間に「あれ?」と違和感を抱いて、画家の音声を追うときはぞっとしました。いままでこの体験をするために事件を解決してきたと思い、最高の作品だと感じました。また、ラストのエンディング分岐のところで、灰皿を選択できるところで、また頭の中で話が繋がり、ボリュームの少ない作品でここまでいい体験ができて楽しかったです!

 『Unheard ―罪の代弁―』は、聞くという行為を中心に据えた、唯一無二の推理体験
派手さはないけれど、気づけば音に集中して、登場人物たちの息遣いや感情に耳を傾けている自分がいます。
静かな緊張感の中で、真実が少しずつ輪郭を現していく——
そんな体験を味わいたい人には、ぜひ手に取ってほしい一作です。
プレイ時間も私は4時間かからないくらいで終わったので、少し暇な休日などで一気に進めるのもおすすめです!

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